2008年に開業して以来、「心のかかりつけ医」を自認して日々の診療に取り組んでまいりました。これまでの診療を振り返ってみますと、当院には様々な理由で多くの患者さんが訪れました。当院での治療は薬物療法が中心ですが、そのような患者さんのニーズにお応えするためには、よいと思ったこと必要と思ったことは随時取り入れ、治療の選択肢を増やしてまいりました。診療のスタンスとしては、患者さんの話をよく聞き、どのような選択が望ましいのか患者さんと一緒になって考えてまいりました。その結果患者さんには多少なりとも満足していただける医療を提供できているのではないかと少しは自負できるようになりましたが、初心を忘れず謙虚さを失わずこれからも日々努力研鑽してまいるつもりです。
今後なお一層地域医療に貢献するために2014年８月に医療法人化いたしました。法人化したことで、ますます社会問題となるであろう認知症医療にも重点的に取り組んでおります。その一環として2016年5月にはオランジェ訪問看護ステーションステーションを立ち上げています。認知症医療の柱としてはコウノメソッドを取り入れて、実践医として活動しております。
診療に欠かせないのは、患者さんの持つ自然治癒力を損なわないようにそっと手を差しのべるという姿勢です。クリニック全体がそのような姿勢を持てるようにしたいと思っています。